補聴器は両耳？片耳？ 【旭川店:補聴器の話】
2014年 7月 29日 18:06:31
「補聴器は片耳でも良いの？」
「両耳にしなければいけないの？」
というご質問を良くいただくことがあります。
ずばり！「よい良い聞こえ」ということであれば
両耳装用をお勧め致します。
「耳」は本来、両方聞こえてひとつの働きをします。そのため、片耳のみでの補聴器装用では充分な効果が得られないことがあります。耳の聞こえが良い人でも、片耳を塞ぐとかなり聞きにくくなってしまいます。これが難聴になられた方だと殊更ではないでしょうか。可能であればぜひ両方の耳の聞こえを活用するべきだと思います。
お客様によって効果が異なる事はありますが、片耳のみお使い頂く方に比べると、両耳でお使い頂くお客様の方が補聴器に対してより大きな満足感を得られている印象があります。
両耳装用は片耳装用に比べて、どのようなメリットがあるでしょうか。
よく言われている事柄を挙げていきます。
1．音の方向感が判りやすくなります。
左右どちらかからの音は、左右それぞれの耳に到着するまでに時間差が生じます。また、音の強度差も生じます。この時間差と強度差の情報を元にして、人は音の方向を知覚することができます。
2．数名での会話（会議・会合など）が聞き取りやすくなります。
複数名での会話や会議では、座る席や話し手の位置によって聞こえる方向が異なります。会話や会議内容をしっかりと聞き取るためには、話し手の声の方向を知覚することも重要です。
3．少し離れたところからの声が判りやすくなります。
左右の耳を活用する事で、音の距離感がつかみやすくなるので、離れたところからの声が判りやすくなります。
4．言葉の聞き取りが向上します。
左右の聞き取りの力を活用しますので、片耳のみの装用よりも言葉がしっかりと聞こえます。
5．左右の音のバランスが良いので、疲れにくく慣れやすい。
片耳だけ補聴器から大きな音が入ってくるというのは、非常にバランスの悪い状態で疲れやすいと言われています。
6．補聴器の音を小さめに設定する事が出来るので、耳への負担が軽減されます。
両耳装用では片耳のみに補聴器をフィッティングするよりも左右それぞれの補聴器の音を小さめに設定出来ます。耳への負担が軽減されます。
このように、補聴器を両耳に使用することでより快適な聞こえを得ることが期待出来ます。
今まで片耳のみで使用してこられた方もお気軽に両耳試聴をお申し付け下さい。
※両耳装用の効果には個人差があります。
※参考資料「リオン補聴相談室便り」など
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