補聴器と湿気 【室蘭店:補聴器の話】
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2025年 7月 4日 19:55:24
2025年 7月 4日 19:55:24
みなさまこんにちは。室蘭店の佐々木です。
最近はかなり暑い日が増えてきて室蘭でもいよいよ夏の接近を感じております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
少し過ぎてしまいましたが先月6日、つまり6月6日は日本補聴器販売店協会が「補聴器の日」と定めています。
日付の理由は、6を二つ向かい合わせにすると耳の形に見えること、また季節としては高温多湿が始まり補聴器の故障やトラブルも起こりやすくなるために、補聴器のメンテナンスをお勧めする時期でもあることから、6月6日を「補聴器の日」と制定したそうです。
ということで、今回は補聴器の湿気・水分対策についていくつか簡単にお話ししたいと思います。
最近はかなり暑い日が増えてきて室蘭でもいよいよ夏の接近を感じております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
少し過ぎてしまいましたが先月6日、つまり6月6日は日本補聴器販売店協会が「補聴器の日」と定めています。
日付の理由は、6を二つ向かい合わせにすると耳の形に見えること、また季節としては高温多湿が始まり補聴器の故障やトラブルも起こりやすくなるために、補聴器のメンテナンスをお勧めする時期でもあることから、6月6日を「補聴器の日」と制定したそうです。
ということで、今回は補聴器の湿気・水分対策についていくつか簡単にお話ししたいと思います。
・乾燥ケース
基本的に補聴器は精密機械であり、ほとんどの補聴器が水分などには弱いです。
特に耳かけ型の補聴器に関しては、頭から出た汗が耳の後ろを通って流れていくので、必然的に汗によって濡れやすい傾向があります。補聴器本体が濡れてしまうと、正常な動作ができなくなったり、内部の音響部品の腐食の原因になってしまいます。
補聴器ご使用中、もし補聴器が濡れてしまった場合は乾いたティッシュなどで水分をよくふき取って、乾燥ケースに入れて乾かしましょう。
乾燥ケースには、シリカゲルや珪藻土のような乾燥剤を使用するものから、ファンで風を送ることでより短時間で乾燥できるケースもあります。普段から汗をかきやすい方や炎天下で補聴器を装用される方には、後者のように強力に乾燥できるケースのご使用をお勧めいたします。

乾燥ケースの一例
・補聴器カバー
直接補聴器に触れる汗を防ぐ方法として、補聴器に布カバーを取り付ける方法があります。速乾性の素材でできており、汗をかいたとしても直接補聴器内部に水分が侵入するリスクを軽減できます。カバーは取り外して直接洗濯が可能の為、衛生的です。

補聴器カバー
・防滴チューブ
また湿度が高くなることによって、装用時耳の中が蒸れたりかゆくなる場合があります。場合によっては、結露などで補聴器のジョイント部分などに水分が溜まり音道がふさがり、音がこもってしまったり補聴器の音が聞こえにくくなったりこともあります。
ジョイント、チューブ内部の水分の対策としては、防滴チューブと呼ばれる糸付きチューブを使用することで、糸を通してチューブ内部の水分を外に逃がすことが出来ます。


防滴チューブ(左)とその装着例(右)
・透湿ベントチップ
イヤモールドを使用する場合、防滴チューブを使用するという方法のほかに、透湿ベントチップの使用が効果的です。
イヤモールドにベント(密閉感やこもり感を軽減する空気穴のこと)を開放すると、耳の中の通気が良くなりますが、そのままでは本来耳の奥に伝えるべき音も外に逃げ出てしまいます。それを防ぐためにベントに取り付けるものが透湿ベントチップです。
透湿ベントチップにはフィルタが取り付けられており、このフィルタを通して水分を外に逃がしますが、音は通さないので装用時の音漏れのリスクも軽減できます。

参考:透湿ベントチップご案内ポスター
補聴器のご使用状況によっては、この他にも可能な湿気対策があるかもしれませんので、詳細は各店のスタッフまでご相談いただければと思います。
ちなみに今回は「湿気への対策」をメインにまとめてみましたが、以前のブログでもクリーニング方法などをご紹介しておりますので、そちらもぜひご参照ください!
~夏の補聴器トラブルを減らし、快適な補聴器ライフを~ 【札幌本店:補聴器の話】
本格的な夏! 補聴器にとっては、トラブルの多い季節にはなりますが、これらの対策を活用し、夏の暑さと湿気に備えましょう!
それではまた!👋
by 室蘭店 佐々木