補聴器の上手な選び方

聞こえについて

難聴の程度

軽度難聴   中等度難聴   高度難聴   重度難聴
     
ささやき声・
静かな会話
  普通の会話   大きな声の会話   叫び声・
ジェット機の騒音
ささやき声や静かな会話を聞き間違えたり、聞き取れなかったりする。   すぐそばで、ゆっくり大きな声で話すと聞き取れる。   耳もとで、大きな声で話すと聞き取れる。   かなり大きな音ならどうにか感じられる。
 

平均聴力レベル(良聴耳)とコミュニケーション障害の関係

帝京大学医学部耳鼻咽喉科 小寺 一興 教授 著 『補聴器フィッティングの考え方』 より
 
26~40dB 小さい会話のみ聞き取りにくい。静かな場所での女性の4~5名の集まりで、声が小さい人の話を正確に理解できない。10名程度の広い部屋での会議で発音が不明瞭な話者の発言を正確に理解できない。
最高語音明瞭度は80%以上が多く、必要時に補聴器の使用がすすめられる。
41~55dB 普通の会話でしばしば不自由を感じる。大きい声で正面から話してもらえば会話を理解できる。話を正確に理解できないまま相づちをうつことがときどきある。補聴器なしの社会生活では孤立しがちになる。
最高語音明瞭度は個人差が大きいが65%程度が多く、補聴器の常用がすすめられる。
56~70dB 大きい声で話してもらっても会話を理解できないことが少なくない。後方で行われている会話に気がつかない。耳元ではっきり話される言葉のみ理解できる。
最高語音明瞭度の個人差が大きい。コミュニケーションには補聴器使用が必須であるが、その効果は語音明瞭度によって異なる。
71~90dB 非常に大きい声か、補聴器使用による会話のみ聴取できる。会話が聴取出来ても聴覚のみでは理解できないことが少なくない。重要な内容の伝達では、メモの併用が必要になる。
最高語音明瞭度は50%以下が多く、会話理解には補聴器を使用しても注意や集中が必要である。
91dB以上 補聴器で会話音を十分に大きくしても聴覚のみでは内容を理解できない。読話や筆談の併用が必要になる。
最高語音明瞭度は20%以下が多く、聴覚は補助的になる。
 
 

最高語音明瞭度と補聴器使用時のコミュニケーション能力の関係

帝京大学医学部耳鼻咽喉科 小寺 一興 教授 著 『補聴器フィッティングの考え方』 より
 
100%以下
80%以上
聴覚のみで会話を容易に理解可能。
80%未満
60%以上
家庭の日常会話は聴覚のみで理解可能。普通の会話はほとんど理解可能であるが、不慣れな話題では正確な理解に注意や集中が必要。
60%未満
40%以上
日常会話では内容を正確に理解できないことがしばしばある。重要な内容は確認することやメモの併用が必要。
40%未満
20%以上
日常会話に置いても読話や筆談の併用が必要。
20%未満
0%以上
聴覚はコミュニケーションの補助手段として有用である。 聴覚のみの会話理解は不可能。